農園名
Farmめぐる株式会社
農園プロフィール
野菜栽培の土台である土の生物の多様性を広げるため、土壌分析に基づいた有機栽培を行っており、JAS認証を取得しています。
家族・友人・仲間との食卓が豊かになり、会話が生まれ、絆が深まる・・・。そんな人の環(わ)を築いていくお手伝いができれば、私たちは幸せです。

経営理念:「土を作る、人が育つ、笑顔がめぐる」
経営ビジョン:「人々を巻き込む篤農家チーム」
営農地域
長野県佐久市協和・布施・春日
主な販売品目
非結球レタス、ミニ白菜、大根、ニンジン(有機JAS認証)
主な販売先
生協・スーパー等への契約出荷
経営規模
畑(10ha)
農地(購入地/借地/自家用地)
全て借地
家族構成
本人、妻、娘
農業従事者
本人、社員(3名)、パート(4名)
農業機械、施設など
トラクター、マルチャー、ハンマーナイフモア、ラジコン動噴、ブームスプレイヤーなど
農業機械、施設等の入手経緯や方法
信頼できる機械屋さんとのコミュニケーションがきっかけで、多くの機械に巡り合いました。任せっきりにせず、常々勉強することが大切だと感じています。
就農しようと思ったわけ
学生時代に農家での住み込みバイトを経験し、農業は人々の食を支える重要な仕事であり、かつ、やりがいのある、清々しい仕事であることを知った。ただ、世の中を知ることも重要であると思い、就職をしたが、いつか自分で農業経営をするんだという思いは片隅に置いて仕事をしていた(と、今では思う)。仕事をしながらも、休日には各地へ農業体験へ出向き、徐々に農業へと舵を切っていった。
農業技術の習得
里親研修、全国各地の農家の圃場見学、信州ぷ組における各種イベント、オンライン勉強会、種苗会社を招いての講習会等
他の農家を見学させてもらうことが最も勉強になり、自分の農場を見てもらうことが最も自分の農業と向き合いことができます。
研修など
東京・調布の多品目栽培農家で研修(1年半)、里親研修(1年)
栽培作物を選んだ理由
非結球レタス:脇役的品目ゆえに、「有機」を武器に既存のポジショニングに切り込みやすかった。加工需要が強く、安定栽培技術があれば、手堅い品目である。
ミニ白菜:現代の消費者ニーズに合致するもので、白菜は地域の特産であるため。
大根:紅くるり大根という中身も赤い大根の酢漬けが美味しいことと、非結球レタスと同じタイプであることに加え、翌年春まで貯蔵出荷することが出来るため。
ニンジン:11月に収穫し、2月まで貯蔵しながら出荷できるから。加工品(ジュース)も作れるため。
利用した資金制度
制度資金利用なし(数年間無収入でも一家離散しないだけの蓄えをした)。
農地の見つけ方
佐久に来て、出会う人のほとんどの方に「畑を探しています」とアピールし続け、就農時に1haを確保することができた。また、就農してほどなく、開墾が必要ではあるが、場所もよくまとまった畑1haを確保した。出会った方のなかに、地域のキーパーソンである方が多かったことはラッキーだった。条件は様々だが、貪欲に探すことが肝要だと思う。
就農後の紆余曲折
2012年5月 遅霜でズッキーニ一番手壊滅的被害・・・
2012年9月 作付不足でお客様に泣き言・・・
2012年10月 ほうれん草の出荷地獄・・・(これは嬉しい悲鳴です)
2013年5月 スナックエンドウがアブラムシ害により全滅・・・
2013年9月 ほうれん草簡易雨除け栽培に挑戦!→大成功!
2014年4月 地主さんとのトラブルにより、出荷場移転・・・。
2014年10月 めぐる寮(スタッフ寮)購入。自然エネルギーハウスを目指しセルフリノベーション。
2015年5月 ほうれん草がトウ立ちし、20a分を刈り捨てる。
2015年10月 ほうれん草がツルヤに全店出荷される。
2016年3月 めぐるオフィス稼働開始。
2018年4月 Farmめぐる株式会社設立。
2019年12月 冬季事業のタマネギパッケージ事業開始。地域の農家の方々約50名の方に関わってもらい、面的な事業展開。
2020年 コロナ禍にありながら、前年並みの売上を維持、かつ、労働時間3000時間削減
2021年 8月の異例の長雨に泣かされた・・・。
2022年 6月下旬の猛暑により、チップバーン多発。ミニ白菜における麦間作に手ごたえあり。
2023年 前年多発したチップバーンについて、発生要因を究明し、ぷ組勉強会を通じて対策を講じ、出来ることは全てやったところ、酷暑の夏でもチップバーンを発生させずに安定出荷することができた。
農業に取り組む上で大切にしていること、今後の目標など
有機栽培だから、おいしい野菜ができるわけではない。 高い晴天率や昼夜の寒暖差という環境のなかで野菜が健康に育つことがおいしさにつながっていると思うので、それを引き出すのが我々の役目。 作物のことを知り、栽培手法を知り、流通を知ることが栽培技術につながる。 栽培技術無くして、規模拡大は出来ない。この両輪のバランスが重要。
新規就農に関する社会状況や問題点など
地域への浸透が第一だと思います(周囲の噂話が自分のところに入ってくるようになれば、浸透の第一関門は突破しているかもしれません)。
「自分なりに頑張っている」とか「新規就農者のわりには頑張っている」では、生きていけない世界ですし、サラリーマンを経験された方はいかにこれまで自分が会社の看板で仕事をしてきたかを思い知らされます。「ぷ組」のような刺激ある仲間とともに自分自身を磨くことを決して惜しんではいけないと思います。
就農希望者の受け入れ
事前連絡をいただいたうえで、日程を調整し、お会いしましょう。
栽培品目の絞り込みを考えており、販路、有機圃場等を引き継いでいただける方を研修生として募集しています。
2年~3年の研修(栽培技術はもちろん、経営技術の研修も行います)の後、地域に根差した農家になっていただければとの思いです。
就農希望者へのメッセージ
これまで、培ってこられた人のつながりが大きな力になりますし、これからできるであろう、農業者同士のつながりも大きな力になります。人の御縁を大切にしてください。
きっと、道は開きます。
その他
住居を探すのに大変苦労した。周囲に「空家」は多いものの、「貸家」が少ない…。結局、メインの畑までは10分の通勤を余儀なくされている。(が、もう慣れた)
研修・アルバイト情報
研修生を募集しています。
連絡先
農園主氏名
吉田 典生
農園郵便番号
384-2204
農園住所
長野県佐久市協和2609-2
農園電話番号
090-4252-7364
農園ファクス番号
050-3156-7135
農園メールアドレス
farm.meguru@gmail.com