農園名
おがわりんご園(仮称)
営農地域
長野県上伊那郡宮田村
主な販売品目
りんご
主な販売先
JA出荷、直売所
経営規模
りんご 90a
農地(購入地/借地/自家用地)
全て借地
農業従事者
本人
就農しようと思ったわけ
田舎暮らしがしたくて、田舎暮らしといえば農業のイメージだったため
就農までのドタバタ劇
もともと田舎暮らし先行で農業に入ったため、知識も経験も全くない状態でのスタートでした。
2年間の研修のうち、1年目は基礎から学べる長野県農業大学校研修部の里親前基礎研修を、2年目はより実践的な研修である里親研修を上伊那郡宮田村で受けました。

1年目 農業大学校研修部 里親前基礎研修
いよいよ研修生活スタート。開校式の日から雪が降る素晴らしいスタートでした。
ここでの研修内容は一言でいえば1年間の農業体験です。1年を通して専門品目だけでなく、米や野菜、花まで幅広い作物を基礎から学びます。週休2日制の農業生活で農家の生活スタイルを学べるわけです。基礎から学びたかった自分にはピッタリ!…のはずでしたが、本当に基礎レベルの内容しか学べないうえに、公務員のような休日スタイルでは農家としての体作りなどできるはずもありません。「失敗」という言葉が頭をよぎりましたが気付かないふりをして1年間を過ごしました。気付いていないので素晴らしい研修1年目でした。

2年目 里親研修(上伊那郡宮田村)
1年目の研修がアレだったので予想はしていましたが、案の定苦労しました。
本来、里親研修は2年~3年間行うのが基本です。しかし、私のように農大の基礎研修を受けて就農を目指す場合、基礎研修1年、里親研修1年の計2年で就農するパターンが基本です。そのため、2年目の研修では通常2年かけて学ぶことを1年で学ばなければなりません。そのうえ1年目の研修が薄っぺらいときたら苦労するのも当然です。ただ私は運には恵まれていて、研修期間中に70aのりんご園を管理させていただき、そこで実践的研修を受けられたおかげで何とか遅れを取り戻せたかなといった感じでした。
里親研修でまず苦労したのが体力面です。りんご農家として生活が始まり、前年に公務員の兼業農家のような生活をしていた自分には正直きつかったです。
次に苦労したのが人付き合いです。基本的にひとりでいたいタイプなので部会やJAなどの会合には苦労しました。ただ地域に少しでも早く馴染むため嫌々…ではなく、積極的に笑顔でウキウキワクワクで参加しました。おかげでちょっとは地域に馴染めたかなと思います。
最も苦労したのはやはり研修そのものです。1年目があってないようなものだったこともあり、2年目はまた一からのスタートといった感じでした。日々目の前の作業を終わらせることに精一杯で日誌を見直さなければ昨日やったことすら思い出せない状態でした。あっという間にシーズンが終わり、研修も終わった感じです。研修はきつかったですが内容はとても充実していて満足しています。
そして、2017年4月、2年間の研修を経て就農しました。
農業技術の習得
里親研修
JA指導会
研修など
長野県農業大学校研修部 里親前基礎研修 長野県上伊那郡宮田村 里親研修
栽培作物を選んだ理由
果物ということ以外にこだわりはなかったので何でも良かったのですが、品目について最初に相談した方に勧められたのがりんごだったのでそのまま決めました。
利用した資金制度
青年就農給付金
農地の見つけ方
里親さん、農協、村に完全におまかせでした。研修開始前は空きのりんご園はないと言われていたので、研修中に上伊那管内で探す予定でした。しかし、研修開始直前に現在のりんご園が出てきて、そのまま引き継ぐかたちになりました。なので、自ら農地を探すということはしていません。運だけは良いです。
農業に取り組む上で大切にしていること、今後の目標など
「なから農業」を目標としています。「なから」とは長野県の方言で大体といった意味です。 私は性格上、完璧を求めてしまうきらいがあるので、適度に手を抜くことを目標にしています。ただ、この適度の見極めが非常に難しく、この度合いがわかるようになれば一人前かなと思っています。
新規就農に関する社会状況や問題点など
果樹の場合、更地から苗木を植えてスタートとなると、収穫できるようになるまで早くても3年はかかってしまいます。よって、新規就農で食べていくにはすでに木が植わっている園地(成園)を引き継ぐのが現実的です。しかし、仮に成園を引き継げることになってもその多くは管理が行き届いていない園地ばかりです。そのうえ地域によっては園地が数箇所に分かれたり、住宅街の中だったり、移動が困難な山の中だったりということが当たり前のようにあります。これが果樹の新規就農者の現実だと思います。
私は何も考えずにスタートしてしまいましたが、農業が大変な職業であることは意識していたので研修開始前にひとつだけ決めていたことがあります。それは農家として生活していくことを最優先にすることです。これは私の唯一の願望でもあったのですが、農家として食べていけるなら就農地も栽培品目もどこでも何でもいいという覚悟です。
実際に研修を始め上記のような新規就農の現実を知ると自分のやり方はあながち間違いではなかったかなと感じます。例えば就農地に関してココという条件を付けるだけで良い条件の農地はもちろん、研修先の里親すら見つからないこともあります。栽培品目に関しても同じです。
私の場合、どこでも何でもというスタンスで就農地や栽培品目を決めましたので、比較的(個人的にはかなり)恵まれた環境で就農できたと思います。運の要素が強かったですが…。そんな恵まれた環境で就農できたと思っている自分でも上記のような新規就農者の現実的な問題には直面しています。ただ就農条件が良いことで問題もさほど深刻ではなく何とか乗り切れると思っています。
新規就農で果樹農家として食べていくのはやはり大変ではあると思いますが、強いこだわりさえなければ良い条件の園地にも巡り合えると思います。
就農希望者の受け入れ
ご相談ならのれるかと思います。
就農希望者へのメッセージ
農業を始める方は皆さん熱い思いをお持ちの方が多いですが、私のように何も考えてない人間もいるのでご安心を。(自分への慰めメッセージ)
連絡先
農園主氏名
小川陽一
農園住所
長野県上伊那郡宮田村
農園メールアドレス
ringoironoen@gmail.com