農園名
佐々木農園(仮称)
営農地域
長野県須坂市八重森
主な販売品目
りんご、なし、もも、いちじく(準備中)
主な販売先
JAながの、直売
経営規模
りんご50a、なし60a、もも70a、いちじく5a
農地(購入地/借地/自家用地)
自家用地1ha、借地90a
家族構成
本人、父、母、祖母の4人家族
農業従事者
本人、父、パート(4月〜11月まで2人)
農業機械、施設など
SS(中古)1台、トラクター(中古)1台、乗用モア1台、耕運機1台、高所作業機(中古)2台、ウッドチッパー1台、軽トラ(中古)1台、海上コンテナ20ft(中古)2台
農業機械、施設等の入手経緯や方法
全て継承したものですが、元から中古で購入したものが多く殆どがメーカーで製造中止になった型式や交換パーツの在庫がなかったりと修理の度に時間とお金が掛かることがあるので機械いじりに自信がある方以外には安い中古農業機械はお勧めできません。
就農しようと思ったわけ
親が高齢出産で一人っ子であったこともあり、父親の代で兼業になっていた農業を自分も兼業か専業か何かしらの形で引き継ぐ思いは常に持っていた。
進学した大学の講座に精進料理の講座があり貧乏学生でも美味い料理にありつけると評判だったためそれを受講する。
講座の最初の自己紹介の時ここぞとばかりに実家のりんご(ふじ)のことを話したところ、講師から紅玉は生産していないのか?と聞かれ、「すみません、紅玉って何ですか?」と答えて講師から呆れられる。
その講座で紅玉なる酸っぱくて調理に適した品種のりんごがあることを知る。(私が物心ついた時にはJAの推奨品種といったら生食用のふじで実家のりんご園はもちろん近隣の畑に紅玉の畑がなかった)
講師は食材の生産者からこだわる人だったためか、講師からは「こんな街中で粘土をこねていないで地元に帰って真剣に家業を継ぎなさい」と言われその時はムッとしていたが、この精進料理の講座での悔しい思い出がなかったら後にも先にも真剣に専業で農業をやっていく決心はつかなかったと思う。
就農までのドタバタ劇
兼業でやっていた農園も専業農家だった祖母(当時80歳)がほとんど管理をしていました。
私が大学を卒業した時期に祖母が人工透析の手術を受けいよいよ畑仕事ができないい状態になり、父から地元に戻るのか、関西で職人を目指すのかと選択を迫られ、2年間の区切りを自分の中で決めてがむしゃらに内装業者、立体看板屋、文化財修復業者と飛び込みで仕事に入り腕を磨こうとしたが、仕事を請け負う中で技術を学んで行くことの厳しさにぶち当たった。
そんなこんなで3年目の春に地元に帰って農業に取り組む決意を固めて帰るも、最初のうちは知識もないまま実家の農作業を手伝っていて整合性の取れない作業方針にもんもんとしていた。
見るに見かねた父の知人の野菜農家の方から農業大学校を勧められ、青年就農給付金など研修中の補助金制度もありわずかな貯金と合わせて進学を決意。
入学と同時に農業者のコミュニティーが一気に広がり農業の面白さにふれ今に至る。
農業技術の習得
長野県農業大学校 実践経営者コース
信州ぷ組勉強会
研修など
やまさ農園1年
栽培作物を選んだ理由
自分の大好きな果物をもっとみんなに広めたい!
利用した資金制度
青年就農給付金
農地の見つけ方
市の農地バンクに登録
地域の寄り合いに積極的に参加して空き農地の情報収集をしています。
借りた農地を荒らさずきっちり管理することで他の園地も任せて頂ける事が増えました。
就農後の紆余曲折
晴れて今年の4月から就農となり準備万端でスタートと思いきや、昨年度から集荷所として借りる予定で荷物を置いていた伯父の倉庫の土地の買い手が突然決まってしまい運んだ荷物を今月中に片付けることに...親戚間でも口約束での土地の貸し借りは真に受けてはいけないと痛感しました。
現在、集荷場の件は振り出しに戻り、海上コンテナで仮設の集荷所と倉庫の設置を検討中です。
農業に取り組む上で大切にしていること、今後の目標など
二年間の研修期間では知識も経験もまだまだなので就農後も自身の農園の管理と並行しながら出来るだけ沢山の農家さんと関わって自分のスタイルを作って行きたい。
新規就農に関する社会状況や問題点など
補助金制度は充実してきていると思いますが、肝心の農地集約に関してはまだまだで農地バンクに登録したところですぐに見つかる訳でもなく、地域ごとにもよりますが、荒廃農地であっってもなかなか貸してくれない場合が殆どです。
借地の交渉に関してJAも市役所も持ち主の意志確認までしかできないようなので、農地探しは農地バンクと並行して近隣住民の皆さんと交流を深めていくことが周り道なようで近道だったりします。
就農希望者の受け入れ
今のところ考えていません。
就農希望者へのメッセージ
就農4年目にしてやっとこ面白くなって来ました。
作物は話せませんが、真面目に向き合っていればいつか必ず応えてくれます。
連絡先
農園郵便番号
382-0051
農園住所
長野県須坂市八重森293
農園電話番号
026-245-3460
農園ファクス番号
026-245-3460