農園名
キヨタカ フラワー
農園プロフィール
ガーデンシクラメン他、花壇苗、野菜苗を生産しています。
営農地域
長野県駒ヶ根市
主な販売品目
ガーデンシクラメン ナス苗 ラベンダー
主な販売先
市場
経営規模
600坪
農地(購入地/借地/自家用地)
農地は全て借地
農業機械、施設など
200坪ハウス3棟(1棟修理中)
農業機械、施設等の入手経緯や方法
研修場所と同じ地域で空きハウスを見つけました。シクラメン組合や知り合った地域の方の協力のもと、今のハウスと出会いました。長く放置されていた物件であったため修繕が必要な状況であった。 県の制度「施設等就農準備金」の借入金で修繕。
就農までのドタバタ劇
まず私の人生の中で、職業として農業という選択肢は全くありませんでした。
高校生の頃、生物学に興味を抱き大学に進学するにあたって植物学を専攻しました。そこで「花芽分化」に興味をもち開花メカニズムの研究をメインに行っていました。内容は蕾の花弁の細胞内に多数の「デンプン粒」が存在し、これが開花時のダイナミックな運動に関係しているのでは?というテーマでした。扱った植物はサツキツツジです。この花は、決まって夕方4時頃から開花が始まり、天気が良い日は夜中の12時頃に完全開花に至ります。なので私の研究活動時間は夕方から朝の7時頃。サンプリングや生データを収集できる期間が1ヶ月という短い期間。大量に採取したサンプルを色々と調べていました。しかし進学にあたって学費を奨学金で賄っていましたが返済義務があるため、また研究で食べていくには大変な世界で自分の学力では到底無理だと実感し中退。蘭の種苗会社に務めることにしました。やる気満々で入社しました。色々と先輩やパートのおばちゃんに仕事を教えていただき、また失敗を繰り返しながらも、ようやく社会の一員となれた実感、働いている喜びを感じる日々でした。中国で新工場を設立するということで入社時から海外で働きたい希望は提示していたので、駐在員として工場立ち上げの仕事に就くことになりました。この時の選択があったからこそ、今の自分があると思います。社長から言われた言葉は一言「工場を立ち上げてください」。無我夢中で仕事に没頭しました。言葉も知りませんでした。しかし従業員は皆、中国人。通訳さんと2人三脚で仕事を従業員に伝え、物資を買い揃え、検査し、生産工程を作り、人員を配置し、、、、半年過ぎた時の私の激ヤセを見た社長が「休日ボーナス」下さり実家に帰ってゆっくりしなさいとの通達。しかし私はその休日をアメリカ旅行に使い「2つの大国」を満喫しました。
仕事では自分で判断しなければならないこと、必ず本社に相談しなければならないこと、即決して動かなければならない「瞬時の判断」が多く求められます。その中で徐々に自分の判断基準や価値観が会社の方針や社長のお考えとズレて行きました。そして徐々に、その「狭間」でもがき苦しむようになりました。「自分だったらこうする!」この感情を抑え続けていくことが不可能になってきたのです。工場も充分に動き出したこと、任務をしっかり終えたことを確認してから退社しました。ただ、日本ではリーマンショックの後、大きな工場がどんどん潰れていた時代、私はイケイケドンドンの中国で仕事をしていたのです!まさか再就職にこんなにも!苦労するとは!全く思っていませんでした。松本のハローワークに月曜の8時頃行き受付を終えて相談できた時刻が昼過ぎの1時。その間、いろんな人たちが就職先を求め並び、調べ、相談し、中には小さな子供を連れた若いお父さんの姿を多く見ました。長く待たされ、ようやく希望に合った募集要項を見つけ電話していただき、その返事が「男はもういらない」、、、
ここら辺で、いよいよ吹っ切れました。
「よし!俺が自分で仕事を作る!」
「この人たちを一人でも多く雇える事業主になる!」
私のできることは植物を育て売ることです。つまり農業しか個人事業主としての道はありませんでした。それから半年間、農業フェアなどに参加し話を聞き研修先を見つけました。研修の3年間は、今までフラスコの中で育てていた植物を、著しく環境の影響を受けるグリーンハウスで管理することを学びました。就農先は長野県内と決めていただけでしたので、ぷ組の視察会に参加し、北信、東信、中信の畑や環境を見る良い機会となりました。
農業技術の習得
里親さんの所で栽培方法と市場出荷を学ぶ。
その3年間のうち最後の1年間は実際に自分で苗を購入し育て自分で出荷販売。この実績が、その後の土地やハウス、資金の借入などに大きく役立ちました。
研修など
里親制度(3年間)
栽培作物を選んだ理由
施設園芸に興味がありました。作業がベンチ上なので腰弱の自分に合っていると思います。花を選んだ理由は、学生時代の研究テーマで花を用いたことや花の種苗会社に勤務していたので、そのまま花を選択。今後は野菜苗など需要ある仕事をどんどん広げて行きたいと考えています。
利用した資金制度
独立後:就農支援資金(就農施設等資金)
研修中:先進的経営体における研修費助成金
農地の見つけ方
研修期間中に知り合った方々に情報提供をお願いしました。
また各市役所や農業改良普及センター、農協などにも協力を依頼。
しかし選択した作目が「鉢花」であるため条件の良い物件は見つからず。2年間、全く見つけることができませんでした。ある日、2件の情報が入り調べてみると同じハウスであることが判明。数年間放置された「ゴミだらけのハウス」。二の足を踏む状態でした。
就農後の紆余曲折
2014年に新規独立しました。この年の冬は、あの「大雪」の年でした。長野や山梨、群馬など、ほとんどのハウスが雪害に遇いました。私のハウスは連棟。屋根の谷間に大雪がつもり、ガラスが大量に割れてしまいました。修繕前の放置されたハウスでしたので暖房することもできず、中に溜められた大量のゴミを片付けながらガラスがどんどん割れていく有様でした。
しかし、当時は、まだ農協さんが所有していたハウスでした。色々と相談した結果、ガラス修繕費用、ゴミの撤去費用を農協さんが請け負ってくれました。
いろんな方が協力してくださいました。でも、直接的に何もご恩返しはできません。
なので、「健全な経営を目指すこと」「ゴミだらけのハウスを花畑にすること」をみなさんに約束し日々農業に励む決意をしました。
研修のおかげで1年目から良い花を出荷することができ、だんだんと市場さんから直接連絡が来るようになってきました。花業界は飽和しています。初めから良いものを出荷しないと相手にされません。でも1年がすぎ、2年がすぎ、現実の厳しさをひしひしと感じつつも、自分と向き合い、妥協と戦いながら、日々を過ごしていくと驚くほど、いろんなことに気づくようになりました。
本当に、この仕事、わるくないです。むしろ良いです。実は、今更ながら、もう10年、早く始めていたかったと思うぐらいです。
将来、ちゃんと食っていける状況になったら、つまり自ら市場を開拓し、安定出荷ができるようになったら研修生を迎えたいと考えています。それほどチャレンジする価値のある仕事だと思います。今は良いものは作れていますが、それを良い値段で売ることに苦労しています。ここをなんとかクリアしたい!そんな思いでぷ組の勉強会やミーティングに参加し刺激をもらっています。
農業に取り組む上で大切にしていること、今後の目標など
挑戦、創造、使命感、笑顔、効率、向上心、当たり前のことを日々行うこと、
就農希望者の受け入れ
新規就農したい方に、助言をすることはできると思います。いろいろな方にお話を聞くことがとても大切だと思っています。興味ある方は、農園メールに連絡を入れて下さい。
就農希望者へのメッセージ
厳しい世界だと自覚しています。体力や忍耐力、向上心がとても大切だと思います。常に体当たりの日々です。走り始めた以上、辞めるわけにいかないので、とにかく頑張っています。
研修・アルバイト情報
鉢花や野菜苗に興味ある方はメールをいただきたいと思います。今後、生産量を増やします。時期が合えばアルバイトを募集しようと考えています(現在1名雇用中)。主にハローワークに掲載します。募集の絶対条件は「花が好きで好きでしょうがない人」「植物が好きで仕方がない人」このような方と一緒に仕事することを「方針」としています。植物と触れ合うことが好きでないと楽しくありませんからね!また、そんな作り手達が生み出す植物をお客さんに届けたいという強い思いがあります。
連絡先
農園主氏名
水野 清貴
農園郵便番号
399-4101
農園住所
長野県駒ケ根市下平5474
農園メールアドレス
kiyotaka_flower@yahoo.co.jp