農園名
季来里ふぁーむ・すずき
農園プロフィール
「四季をとおして、ふと来てみたくなる、ふる里のような場所でありたい」と思いを込めて命名
営農地域
長野県安曇野市明科
主な販売品目
ワインぶどう
主な販売先
ワイナリー
経営規模
ワインぶどう5ha
農地(購入地/借地/自家用地)
借地
家族構成
本人、妻、犬1匹
農業従事者
本人、妻、アルバイト
農業機械、施設など
乗用モア、SS(スピードスプレイヤー)、動噴、運搬車、高圧洗浄機、刈払い機、
就農しようと思ったわけ
・・『やらないで後悔するより、後悔しない人生の選択』・・・・
就職を決める際、これといったものがなく悩んだ。一日、一年の大半を仕事で時間を使うのだから、せっかくやるならばやりたいこと、興味のある分野での仕事をした方が良い仕事が出来るだろうし、自分自身も幸せで充実した人生を過ごせるのではないかと考えていた。
そこで、「モノづくり」「スケールの大きい」仕事がしたいと思い、不動産会社に入社。
仕事は、やりがいもあっておもしろいこともあったが、「自分でつくっている実感が無い」「達成感がない」「自分は、この会社に必要とされているのか?ただ、大きな中でのほんの一部分でしかない」などと疑問を感じるようになった。
サラリーマンをやりながら「自分が本当にやりたい仕事」をさがしていたような気がする。人は、生きる為に働く。そこから学び、進化する。現状では、満たされなかった。自分を必要とされるところで働きたい。「自然と接することの出来る暮らし・仕事がしたい!」と、漠然と考えるようになった。
ガーデニングを楽しむうちに植物を育てることでその生命力に感動しその手伝いが出来ればと思い「植物を育てて、自分で作って売る」職業=農業ということで、農業に目が向いた。妻に相談したところ、なんのためらいもなく賛同してくれた。妻は、生け花を小学生のころからやっていたため植物が好きで、田舎暮らしにも興味をもっていたようだ。
農家出身ではないので、農業が出来るのか?インターネットや本、ニューファーマーズフェアに行きまた、新規就農者の方の話を聞き情報を収集した。
農業とはどんなものか、頭で考えるだけではなく、体験してみようと思い夫婦でワーキングホリデーに参加したり、「就農準備校」や「家庭菜園教室」に通ったりした。
就農準備校や家庭菜園教室は週末に行われ家から車で一時間もかかるが、それが楽しみで朝早くから暗くなるまで夢中で作業をした。どんなときでも苦にならなかった。人生で初めて、こんなに夢中になることなどないくらいに。
農業にやりがいを感じ、「どうしても、農業をやってみたい!!」と、あらためて実感した。
農業技術の習得
JA指導会、県農業改良普及センター技術員や周りの農家からの指導、など
研修など
就農前は就農準備校(神奈川県伊勢原市)に2年間通う
農地の見つけ方
安曇野市農業委員会の斡旋
就農後の紆余曲折
新規就農して、豊作と不作の良い時も悪い時も両方を経験した。葡萄達が応えてくれる喜びを感じた反面、天候に左右される農業は、手をかければかけただけの成果が残念ながら伴わないことも身にしみて経験した。人間の力ではどうにもできない自然の力を目の当りにし、初めての不作を経験した時には正直、何のためにやってきたのかと、心も体もずたずたに打ち砕かれこの気持ちをどこにぶつけたらいいのか苦しんだこともある。その時はまだ経験年数も浅く、手をかければ必ず応えてくれるものだと見返りを求めて葡萄達に接していたのだと思う。経験値を重ねていくうちに、毎年変化する自然環境の中でいかに葡萄達が、最大限の力を発揮できるようにするかが葡萄農家である自分の本当の役割なのだと気づいた。自分自身も自然の中の本当に小さな存在であり、自然の流れの中で精一杯汗して、涙して、どんな状況でも謙虚な気持ちと素直な心を持ち葡萄と向き合うことが技術向上にも繋がり、自分自身も成長できるのだと気づかされた。
今までやってきた葡萄作業と、葡萄の成長に合わせた生活を送る中で、夫婦で力を合わせて葡萄の仕事をしてきたので、真夏の暑い日だろうと、梅雨の雨の中だろうと、冬の寒い日だろうと、外作業をやる強い精神力、根性は鍛えられた。葡萄農家をやってわかったことは、「葡萄」と向き合うことが自分は好きで、生涯葡萄にたずさわりかかわって行きたいということだ。
農業に取り組む上で大切にしていること、今後の目標など
「葡萄作業は、根気作業だよ。」と先人のお一人が教えてくれた。 立派な房もそうでない房も、その一房を作り上げるには何回も手を入れる。手作業の連続。だからこそ、どんな時もあきらめることだけはしたくない。いつも葡萄に対して最大限の努力を惜しむことのない「葡萄農家」になっていきたい。 謙虚な気持ちを忘れることなく、ブドウ作りに対していつまでも素直な気持ちを持ち続け、食べた人が美味しいブドウだったなあと、心と舌の記憶に深く残るブドウ作りをめざしていきたい。
就農希望者の受け入れ
見学、体験は事前にご連絡ください。
就農希望者へのメッセージ
・・・『無理だと決めつけて、あきらめた時点で道は閉ざされる』・・・
あなたがこれからやろうとしている農業はすべて「自己判断」「自己責任」の世界です。農業をやるうえで、自分で選択をしなければならない場面が沢山あります。悩むことが苦しくなるかもしれません。その苦しさから逃げ出したくなるかもしれません。
あきらめたらそこで「道」は終わってしまうけれど、あきらめずに、とことん悩んで、答えを自分で導きだしてください。そうしたら、その先の道が切り開けると思います。
悩むのも大事だが、悩むだけでは答えがでません。まずは農業体験等行動してみてください。家庭菜園始めるのもいいですし、または先入観をもたずに先輩農家に話を聞きにいったりするなど、農業の現場を実際に見て、聞いて、やってみることが大切だと思います。
ただし、情報過多の時代ゆえに頭でっかちにならないように注意してください。
メディア掲載情報など
書籍 ・新農民になろう(技術評論社) ・田舎暮らしの方法(明治書院) 雑誌 ・自休自足(第一プログレス)2009年夏号 ・KURA2013年11月号(まちなみカントリープレス) ・農業ビジネスマガシンVOL4(イカロス出版) ・信州の果実2013年1月号、2014年1月号 新聞 ・信濃毎日新聞2013年12月15日他2回
連絡先
農園主氏名
鈴木浩哉
農園郵便番号
399-7104
農園住所
長野県安曇野市明科七貴 4245-4他
農園電話番号
090-2204-9858
農園メールアドレス
info@kirari-f.com