農園名
池田農場
農園プロフィール
美味しい野菜はより料理を引き立てるので、ご家庭の料理のお手伝いになるような美味しい野菜作りを目指しています。
標高800〜1000メートルで作ったお野菜を、ご家庭に届けます。
営農地域
長野県南佐久郡佐久穂町
主な販売品目
無農薬・無化学肥料で少量多品目を栽培し、野菜セットの販売。何品目か絞って量を栽培し、市場出荷をしています。
主な販売先
個人、飲食店、らでぃっしゅぼーや
経営規模
1ha ハウス1棟
農地(購入地/借地/自家用地)
全て借地
家族構成
3人(本人、嫁、子ども)
農業従事者
2人(本人、嫁)
農業機械、施設など
トラクター、耕耘機、マルチャー、肥料蒔き機、バインダー、田植機、ハーベスタ、刈り払い機
農業機械、施設等の入手経緯や方法
全て人とのつながりで手に入れました。
就農までのドタバタ劇
研修期間中に書いた文章を転載します。
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農業をしたいと思いつつ、なかなか上がらなかった重い腰を上げた大きな理由が二つあります。
一つは、年齢。ふと気がつくとあと20年も経たないで60歳になること。会社員をしていた私にとっては大きな節目となる年齢。それまで会社があるのか?
自分は会社にいるのか? そしてなにより体はいつまで元気に動くのだろうか? とても強く危機感を感じました。
もう一つは、東日本大震災です。その日は、お台場の国際展示場にいました。建物が揺れて天井から鉄骨が落ちてきたり、一部液状化も起きていました。ニュースで見た方もいるかもしれませんが、東海道を歩く帰宅難民の一人でした。歩きながら、ここは自分にとって住む土地ではないと強く思いました。

研修中に考えたことがあります。持続可能な農業・生活とは、自分的にはどのようなところが落としどころか?
先輩研修生夫婦が、ある作業中「竹を使うと資材的には持続可能なのだけれども、私たちが持続可能じゃない(笑)」と……。石油原料の資材を使わない代わりに竹を使うと、収穫がとても大変だったそうです。
化石燃料をまったく使わない生活は、とりあえず今の段階では、私には出来ません。また、国内産の原材料だけでの生活もできません。例えば、着る服がなくなってしまうからです。エネルギー同様、国内産原料だけの服は0%に限りなく近い。
石油由来の資材をなるべく使用したくない。でも一人で刈っても刈っても押し寄せてくる緑の洪水をかき分けながら育て、出荷がどこまでできるのだろうか?
マルチ(雑草を生やさないようにするための資材)一本の石油使用量と、その畝を草から守る機械と自分のエネルギーと、時間を換算してどっちが効率的なのか。
効率と持続可能のバランスは、どうとるのか? 持続可能というけど、それは何年スパンで考えるのか?5年、10年、50年、100年、500年?
地球は未来の人たちからの借り物というけど、畑という考え方自体が自然な形ではないから、狩猟採取の縄文時代がベスト?
と考えすぎの、頭でっかちになっている自分がいます。
「半農半X」という言葉があります。自分で食べる作物は自分で作り、お金は別な手段で稼ぐという意味合いです。私は、それをもじって「半農半農業」ということを目指しています。「農」と「農業」は、たまたま同じ文字を使っているけど、違うことだと思っています。
ここでの「農」という言葉は、私の中では経済活動とはまた違う生きるための活動、まさに生活と捉えています。味噌は東京に住んでいたときから作っていたので、原材料も自分で作りたい。醤油も作りたい。和綿も作って布を織りたい。自分で使う食器も木工で作りたい。エネルギーの自給もしたい、と思いもたくさんです。

どこまでできるかわかりませんが、一歩一歩進んでいきたいと思っています。
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農業技術の習得
会社員時代、小さな有機農家さんで7年間援農をしていました。半年だけですが、茨城で就農準備校に通いました。
2012〜2013、佐久穂町の織座農園で研修させて頂きました。
栽培作物を選んだ理由
頭でっかちで就農を考えたので、有機農家・野菜セットの販売、という選択肢しか考えませんでした。
研修先は、当時養鶏+野菜栽培を考えていたのでそのように営農している栃木県の農家さんを考えていました。研修生を募集していないというという事だったので、探し直し織座農園に研修先を選びました。
利用した資金制度
長野県農業担い手育成基金、青年就農給付金
農地の見つけ方
・JA佐久浅間には新規就農者支援チームという部署があり、色々相談に乗ってくれます。そこで見つけて頂きました。
・人づて:隣の畑の人とかに紹介してもらったり、お隣さんから紹介してい頂きました。
就農後の紆余曲折
2012年に研修、2013年は実地研修で独立しているような形で研修を行いました。
まあ、うまくいきませんでした。作業スピードが元々遅いのと、段取りが出来ていないので、作業が進みません。自分の力不足を痛感させられました。
佐久穂町は、新規就農者が多くネットワークもあります。それのおかげでとても助かりました。仲間が居るということは、とてもありがたいことです。
農業に取り組む上で大切にしていること、今後の目標など
とても基本的なことですが、怪我をしないようにすることです。危険と思ったことはしない。安全なことばかりしていても進歩がないのでギリギリの所を見極めるけど、常に安全を考えるというスタンスで作業に取り組んでいます。 もう一つは、同じ佐久穂町で営農されているのらくら農場の萩原さんの受け売りですが、野菜の気持ちになって考える、ことです。天候や野菜の状態によって対応がドンドン変わっていきます。そこを見極めていきたいたいです。
就農希望者の受け入れ
事前連絡頂ければ、見学は可能です。研修生は募集していません。
就農希望者へのメッセージ
ある意味就農はだれでもできます。それから継続していくとが大切になります。
私は、ホンワリしたイメージしか抱いていない状態で研修し、就農前に現実を見て、自分の準備不足を痛感しました。
就農してからどのように経済をまわしていくのか、「何処の」「誰に」「どうやって」「どのくらいの量」を売って行くのか明確にし、その上でどの研修先が最適なのか考えてください。
農協に出荷せず、自分で売り先を探すのであれば、絶対に必要なことです。
商売をするのであれば当たり前のことですが、私は出来ていませんでした。

研修前のドタバタ劇に掲載した文章から根本的な思いは変わっていませんが、経済に対してはとても考え方がとても変わりました。以前はお金儲けに少し抵抗がありました。今はそれはちょっと違うと思っています。自分のしたいことをするために、お金を稼ぐ必要があります。そして、今あるお金を、目の前のことに使うのか、来年のために使うのか、5年後のために使うのか。よく考えるようになりました。
また、先の文章にあった私のやりたいことはあまりお金に直結しないことでしたので、優先順位が大幅に変わりました。あのようなことをやるためには、しっかりとした生活基盤を持たないとできません。「やりたいこと」「したいこと」「できること」「やらなきゃいけないこと」の区別と優先順位を考る必要があります。

研修先では、技術を学ぶのは当然ですがそれは何のための技術か?という根本的な考え方を学ぶべきだと思います。何の為にこの作業をするのか?そこがわからないと、一人で始める時に教えてもらった作業以外のことができなくなってしまいます。それさえわかっていれば、何を調べればよいかわかってくると思います。

就農する人へのメッセージという事でしたが、農業に関することは書きませんでした。でも、就農前の私の率直な意見です。
メディア掲載情報など
ほんの少しですが紹介して頂きました。 http://www.muji.net/cafemeal/column/021724.html
連絡先
農園主氏名
池田晶一
農園郵便番号
384-0701
農園住所
長野県南佐久郡佐久穂町
農園メールアドレス
ikeda.noujhou@gmail.com